銀行・大手信金、23年春の新卒内定者は計1万680人 7年ぶり増

2022.10.08 04:46
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オンライン内定式を開催したりそなグループ(10月3日、東京本社)

2023年4月に主要金融機関に入行・庫予定の新卒採用内定者数(10月1日時点)は、計1万680人だったことがニッキンの調査で分かった。22年4月の入行庫者数と比べ、462人(5%)増え、7年ぶりに増加に転じた。第二地方銀行を中心に、全体の約半数が22年度実績より採用数を増やした。インターネットを駆使した採用活動が奏功し、内々定の辞退者も少なかったため。大手行・G、地域銀行・G、信用金庫(22年6月末時点の預金量上位50信金)の主要156機関にアンケートを実施した。


業態別では、9大手行・Gの内定者数は2333人で、22年実績に比べ27人(1%)の微減。97地域銀・Gは10%増の6149人だった。2年ぶりに6000人台に達した。信金は3%減の2198人に内定を出した。


中京銀行と富山第一銀行は2倍以上に採用を増やした。「選考母集団は減少したものの、業界・企業に対する理解度・関心度の高い学生の割合が増えた」(富山第一銀人事企画部)と振り返る。そのほか、紀陽銀行や十六銀行、大分銀行、かながわ信用金庫なども1・5倍以上増加した。高卒採用は5割超の82行庫(計画を含む)が実施した。京葉銀行は20年ぶりに高卒男性を採用する。



取引先から取り寄せた特産品を内定者と味わった京葉銀の渡辺聡子執行役員人事部長(10月3日)

売り手市場を背景に内定辞退率が高水準のため採用活動を継続する先もある。四国銀行は、22年度実績を上回ったが同比40%増の70人採用を目指し、秋以降も採用活動を展開していく。



小津和健吾人事部長(左)から内定通知書を受け取る内定者(10月3日、ふくおかFG本社)

※ニッキン10月14日号に詳細掲載

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