アステリアなど7社、ノーコード推進協設立 システム外部依存脱却へ

2022.08.31 19:37
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設立会見でノーコードの可能性について語った中山代表理事(左)と青野副代表理事(8月31日)

アステリアやサイボウズなどベンダー7社は9月1日、ソフトウェア文化の変革を目的に、「ノーコード推進協会(NCPA)」を設立する。ノーコードを普及することで、中堅・中小企業がシステム開発を外部のIT企業に依存する状況から脱却し、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を加速できる環境を後押しする。


経済産業省の調査報告書によると、IT人材は2030年に約79万人不足する見通し。また、日本の世界デジタル競争力ランキングは主要63カ国中28位と、デジタルの活用が遅れている。そうした状況の脱却に向けて、プログラムを書かずにアプリやウェブサイト作成、システム連携を実現できるノーコードに注目が集まっている。


ノーコードを活用し、企業が自ら業務やサービス展開に必要なアプリを開発することで、中堅・中小企業のDX化に弾みをつける。実現に向け、国内外のデータを集めて加工・発信していく情報共有のほか、思考法やツールの普及活動、利用シーンの業種・業態拡大を実行する。


中堅・中小企業のDX化には、地域金融機関の役割発揮への期待も大きい。8月31日の設立会見で、青野慶久副代表理事(サイボウズ社長)は「ノーコードで、高い専門性がなくても行職員が提案できるようになる。地域金融機関の活躍がDX推進に欠かせない」と呼び掛けた。


代表理事を務めるアステリアの中山五輪男CXOは「様々な地域などから協力をもらって活動を深く実施し、23年には会員企業を100社にしたい」と運営方針を語った。

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