ウェルスナビ、創業来初の黒字化 手数料増と広告宣伝費抑制で
2022.08.12 20:06ロボアドバイザー大手のウェルスナビは、8月12日に発表した2022年1~6月期の純利益が3307万円と、2015年の創業来初の黒字となった。同期の純営業収益は前年同期比57・8%増の30億円、営業利益は3026万円。受入手数料の増加に加え、市場環境を踏まえた広告宣伝費の抑制が要因。22年1~12月の通期業績予想でも、営業利益ベースで黒字化を見込んでいる。
ウェルスナビは不安定な株式市場や円安進行などで投資家の様子見姿勢は強まるなかで、高成長を維持した。6月末の預かり資産は前年同月比39%増の6754億円(時価ベース)、運用者数は同19%増の34万3000人。
ただ、ボラティリティの高いマーケット環境を受け、通期の業績予想を下方修正。預かり資産は簿価ベースで前期比50%の伸びを想定していたが、同25%増の6497億円に見直した。営業収益は2月の予想時から2.2%減の65億3600万円。非開示だった営業利益は3300万円とした。
同社は16年7月からロボアドサービスの提供を正式に開始。20年12月の東京証券取引所マザーズ市場に上場した。黒字化の意義について、柴山和久代表取締役CEOは「お客様に安心していただくうえで大きな一歩」と話した。
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 春の叙勲 金融界から23人
- 政府・与党、ファクタリング強要を警戒 手形の期間短縮で中小悲鳴
- 静岡銀、データ利活用を加速 りそな銀・ブレインパッドと連携
- 銀行・信金、実務型インターン3割 多様な業務内容 理解促す
- 日本公庫、「創業環境は平時に」 融資件数は3年連続増加 飲食・宿泊業が伸長
- 山形銀、新入研修を2カ月に延長 長期宿泊で連帯感醸成
- あおぞら銀、最終赤字498億円に下方修正 繰税資産取り崩しで
- 千葉興業銀、リスク取り農業の実証実験 自前の「イチゴ農園」開設へ
- 多摩信金、ビッグアドバンス導入 マッチングや補助金支援
- リンカーズの商談システム、導入先同士の案件マッチング 浜松いわた信金で32件創出