上場カード・信販3社、4〜6月期 消費回復で取扱高5兆円超す

2022.08.10 18:51
決算
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上場クレジットカード・信販大手3社の2022年4〜6月期決算が8月10日、出そろった。コロナ禍が長期化するなかでも消費が回復傾向となり、3社合計のショッピング取扱高は前年同期比7.5%増の5兆円1094億円となった。当期純利益では2社が増益。3社合計の同利益は241億円(2・7%減)となった。


クレディセゾンは、個人消費が持ち直しつつある影響を受け、ショッピング取扱高が12%増の1兆2792億円だった。同取扱高は、四半期ベースでは21年7〜9月期を底に上昇傾向が続いている。その結果、純収益(他社の営業収益に相当)は4・9%増加。為替相場が想定よりも円安に進み事業利益が増加したことも追い風となり、当期純利益は31・5%伸ばした。


オリエントコーポレーションは、重点領域の決済・保証事業と海外事業が順調だったものの、半導体不足や部材不足の影響もあり、個品割賦事業の取扱高が減少。営業収益が4・5%減る主因となった。当期純利益は、法人税等調整額等の増加により、60・8%の減益となった。


ジャックスは、住宅関連で部材供給不足の影響を一部受けたものの、高級腕時計や二輪車、メディカル関連の取り扱いが引き続き好調だった。営業収益は3・6%増加。インドネシアの通貨・ルピア高の為替影響などにより金融費用を6億円減らしたこともあり、当期純利益は19・3%増えた。

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