金融庁、銀行二課長に田部氏 財務省国際局から
2022.07.01 15:25
金融庁は7月1日、課長級幹部の人事異動を一部発令した。地域銀行を所管する監督局銀行第二課長には、財務省の国際局やアジア開発銀行での経験が長い田部真史氏が就いた。銀行の業務範囲拡大につながる銀行法改正を手掛けた端本秀夫信用制度参事官は、財務省の主計官に転じた。
田部氏は1996年に大蔵省入省。01年から金融庁の監督局総務課で不良債権処理問題に対応した経験を持つ。20年からは、財務省国際局で開発機関課長を務めていた。
端本氏の後任の信用制度参事官には、直近はフランスの日本大使館で務めた大来志郎氏が就いた。大来氏は、麻生太郎・元財務相の秘書官経験者。
新職で対応すべき当面の課題は、マネーロンダリング対策強化へ金融機関の共同機関設立を認める資金決済法の施行に向けた準備だ。ステーブルコインや暗号資産に対する規制のあり方をめぐる議論も重要テーマとなる。
日本郵政グループを監督する郵便貯金・保険監督総括参事官には、内閣官房で地域金融機関の人材仲介事業を担当した澤飯敦氏が着任。澤飯氏は、まち・ひと・しごと創生本部事務局と、その後に改組されたデジタル田園都市国家構想実現会議事務局の参事官として、「プロフェッショナル人材戦略事業」や「先導的人材マッチング事業」を進めた。
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