三井住友FG、SBIへ出資検討 連携し証券部門強化

2022.06.22 10:39
提携・連携 資本政策
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三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、SBIホールディングス(HD)に出資する方向で検討していることが分かった。出資比率は数%で、出資額は数百億円になる見通し。関係強化によって証券部門などを強化するとみられる。


三井住友銀行(SMBC)グループとSBIグループは2020年4月に戦略資本・業務提携を締結。SBI証券の顧客に対し、三井住友銀の相続関連サービスの紹介や三井住友カードのクレジットカード投信積立サービスの提供を開始するなど連携を強化している。


両グループの資本提携は、SMBCがスマホ証券のSBIネオモバイル証券に20%出資、SMBC日興証券がSBIマネープラザへ33%出資している。


デジタル分野ではSBIグループが70%資本拠出する大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)にはSMFGが20%出資。ODXは、株式の私設取引所(PTS)を運営し、国内初のセキュリティトークン(ST)取引市場の運営を目指している。19年設立した分散台帳技術を活用するSBI R3Japanには、SBIHD51%に対し、SMFGが14%出資した。


SMFGは22日、SBIグループとさまざまな提携の機会を検討していることは事実と公表。ただ、現時点で決定しているものはないとしている。

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