HEROZ、融資判断のAI活用支援　地銀のサステナブル領域で

将棋アプリなど生成AI（人工知能）を活用したサービスを提供するHEROZ（東京都）は、地方銀行のサステナブルファイナンス領域における融資判断でのAI活用を支援する。早ければ2026年度にも取引先企業の非財務情報分析にAIを利用し、統一的・定量的なスコアリング評価を提供する。

同社はサステナブルファイナンスに取り組む地域金融機関にヒアリング。各行からの回答で、AI活用のメリットとして融資方針の策定や行内格付けを定めるうえで重要な判断材料になるとの確証を得ている。すでに農林中金全共連アセットマネジメント（NZAM）との間でESG（環境・社会・ガバナンス）評価に特化したマルチモデルのAIエージェントを共同開発。サステナブルファイナンス領域でのAIを使ったスコアリング評価に応用できるとみている。

導入は構想策定、PoC（概念実証）などの導入手順を踏みつつ、スコアリングモデルの構築では各行が定める格付けとの親和性も重視しながら構築する。融資判断にAIを活用することで、「同業種やライバル社を比較することも可能で融資先のアドバイザリーにも役立つ」（菊地修執行役員）としている。