日証協、未上場株の取引ルール整備 新興企業へのリスクマネー促す
2022.02.16 20:21
日本証券業協会はスタートアップ企業へのリスクマネー供給を促進するため、非上場株式や私募投資信託などの取引ルールを整備する。日証協は2月16日、証券会社による特定投資家向け(プロ投資家)向けの勧誘規則などについての制度案を示し、パブリックコメントの募集を開始。募集は3月17日まで行い、7月1日に施行される予定。
証券会社は例外を除き非上場株式の投資勧誘は行うことは禁止されている。日証協はプロ投資家向けの投資勧誘を可能とし、具体的なルールを定める。
顧客の情報提供の観点からは、有価証券届出書や有価証券報告書に相当する特定証券情報、発行者情報の提供が求められる。また証券会社がプロ投資家向けに非上場株、私募投信などを勧誘するためには、内部管理体制を整備した上で、日証協から取扱協会員の指定を受ける必要がある。
加えて、株主コミュニティ制度において参加勧誘ができる投資家の範囲にプロ投資家を追加するなどの規則改正などもパブコメで意見を募集している。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 静岡銀、桃鉄金融ゲーム普及へ 地域課題と投資学ぶ
- 金融庁、接触頻度を調査 「ゼロゼロ融資のみ」の取引先対象に
- 野村証券調布支店、課題解決起点で収入倍増 相続・不動産活用切り口に
- 3メガ銀、女性管理職3割近づく 三菱UFJ銀29.2%
- 地域銀・信金、内部の「再生人材」育成 外部研修で支援手法学ぶ
- みずほ信託銀、銀座に新たなランドマーク 地権者のビル開発支援
- 金融庁、監督・検査体制を一体化 総括審議官がモニタリング指揮
- 野村AM、地域銀の退職者助言を支援 〝60代だけ〟新部署が始動
- 阿南信金、手束理事が新理事長に 30年ぶりのトップ交代
- 千葉銀・千葉興業銀、「経営統合を含め対話継続中」 一部報道でコメント