新生銀が臨時株主総会、川島次期社長ら新取締役選任
2022.02.08 13:18
新生銀行は、2月8日10時から東京都内で臨時株主総会を開催し、川島克哉次期社長ほか取締役7名を選任した。大株主の預金保険機構も新役員の選任に賛成したと表明した。
新たに選任された取締役は川島氏のほかに、元金融庁長官の五味廣文氏、元SBIホールディングス執行役員の畑尾勝巳氏と社外取締役として早﨑保浩氏、道あゆみ氏、佐々木裕子氏、寺田昌弘氏の4氏。社外取締役の佐々木氏は留任。工藤英之社長と前取締役6人は退任した。
川島次期社長は株主質問に答える形で、今後の経営方針として①親会社であるSBIホールディングスが有する国内最大のネット証券をはじめとするオンライン金融における顧客基盤と商品サービスのノウハウ、地域金融機関とのネットワークなどと新生銀グループの強み機能の掛け合わせによる事業シナジーの発揮②新生銀グループが強みを有する収益性、成長性が期待できる小口ファイナンス及び機関投資家ビジネスへの経営資源の配分③新生銀グループの機能と大規模な顧客基盤を有する金融・非金融パートナーとの連携を通じた新たな金融サービスの提供と顧客基盤の非連続的な拡大④余剰資本を積極的に活用したアジアパシフィック地域を中心としたノンオーガニック施策の推進――の4点を示した。これらにより伝統的な銀行モデルから脱却し、運用力を有した総合金融グループとしての市場からの評価を獲得することで新生銀グループの企業価値を高めていきたいとした。
公的資金返済は「方法や技術論について今まで以上により深く多面的に検討していく必要があるが、まずは、収益力を高め企業価値向上を図ることが大事」と強調した。
鈴木俊一金融相は2月8日午前、同行について「公的資金の返済に向けて、金融仲介機能の発揮を通じて利益の積み上げや企業価値の向上に努めていただくことが重要」と述べた。
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