BIPROGY、勘定系システム機能強化 鹿児島銀が導入

2025.08.19 13:25
システム API
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BIPROGY(ビプロジー、東京都)は8月19日、勘定系システム「BankVision(バンクビジョン)」の価値向上に向けた取り組み「BankVision2.0」の第2弾を発表した。新サービスとして「BankVisionサービスGW Plus(ゲートウェイ プラス)」とAPI(データ連携の接続仕様)連携サービス「CX Linkage(シーエックスリンケージ)」を提供開始し、鹿児島銀行が導入した。


GW Plusは、既存の勘定系プログラムを改修せずにウェブAPIとしてフロントシステムに公開できる機能を備える。従来に比べ開発負荷を軽減し、外部チャネルやサービスとの柔軟な接続を可能にする。CX LinkageはAPI統合や制御を担い、フロントシステムと勘定系システム間の差異を吸収。複数のチャネルを横断した顧客接点を実現し、利便性やエンゲージメントの向上に貢献する。


BIPROGYは2007年にBankVisionを稼働させて以降、インフラの仮想化やクラウド化、API連携の推進などを先駆的に展開してきた。今回のサービス導入により、開発スピードの向上や顧客サービスの多様化が期待される。


銀行業界では非対面チャネルの拡大やエンベデッドファイナンス(組み込み型金融)の普及が進むなか、外部サービスとの連携ニーズが高まっている。BIPROGYは第1弾として業務継続計画(BCP)やサイバーセキュリティー対策を強化しており、今後は生成AI(人工知能)など新技術の導入も視野に入れる。


同社は「API公開・連携サービスの強化により、業種を越えた新たなビジネス機会やイノベーションの創出を目指す」としている。

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