【推薦図書】「三河雑兵心得シリーズ」(井原忠政著)

2025.08.01 04:30
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【推薦者】三菱UFJニコス社長・角田典彦
足軽を主人公とした異色の戦国時代活劇

戦国時代といえば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を中心に、戦国武将を主人公とした小説は数多くある中、本シリーズは、新米足軽を主人公とした異色作であり、シリーズ計150万部突破の大ヒット作です。


植田茂兵衛という架空の主人公が、徳川家康配下の足軽(17歳)から一角の侍大将まで出世していく歴史活劇です。


本シリーズでは、家康の三河統一からはじまって、姉川の戦い、三方ケ原の戦い、小牧長久手の戦い、小田原の戦い、そして大詰めの関ケ原の戦いまで、史実に残る合戦を背景に、綺羅星のような戦国武将が脇を固めます。その中で、主役の茂兵衛が、汗だく泥まみれになりながらも、戦国乱世の中をたくましく生き抜き成長していきます。


今までになかった「足軽からの視点」で、これら有名な戦いや著名武将を描いているところがとても新鮮です。


茂兵衛が爽やかで親しみのある三河弁で人情深いのと、なんといっても、足軽からの出世話で、現代の会社員人生とかなりオーバーラップして見えるので、ついつい応援したくなります。


現在16巻まで続巻中で、するすると読めますので、ご興味あればぜひ一読してみてください。


(双葉文庫 税込み各700円前後)

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