SNS型投資・ロマンス詐欺、1~5月被害額は466億円
2025.07.02 12:05
警察庁が7月2日に発表した5月末(1~5月の累計)のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は4270件(前年同期比34件増)、被害額は465億9000万円(同、83億5000万円減)だった。内訳はSNS型が2260件(同805件減)、271億9000万円(同156億2000万円減)。ロマンス詐欺は2010件(同839件増)、193億9000万円(同72億6000万円増)。SNS型投資詐欺の認知件数・被害額は3カ月連続で増加した。
5月時点のSNS型投資・ロマンス詐欺の特徴は、投資や恋愛感情を利用して信用させ、金銭や画像をだまし取る点にある。犯人は「投資家」などを名乗り、ダイレクトメッセージで接触。投資用アプリで利益が出ているように装い、少額の利益を還元して信用を得た後、繰り返し入金を求める。ロマンス詐欺では恋愛感情につけ込み、性的画像を要求・送信させた後に脅迫する手口が目立つ。被害者は主にInstagramやマッチングアプリを通じて犯人と接触している。
SNS型投資詐欺とは、SNSを通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、投資金名目やその利益の出金手数料名目などで金銭などをだまし取ること。SNS型ロマンス詐欺とは、SNS型と同様に信用させ、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭などをだまし取ること。