全信協、全国信用金庫大会開く 石破首相がビデオメッセージ
2025.06.20 19:04
全国信用金庫協会は6月20日、東京都の経団連会館で全国信用金庫大会を開いた。来賓あいさつでは、石破茂首相(ビデオメッセージ)、加藤勝信金融担当大臣、大串正樹経済産業副大臣、植田和男・日本銀行総裁、大島博・日本商工会議所特別顧問が登壇した。

全信協の平松廣司会長(かながわ信用金庫会長)は、信金業界の課題として①中小企業を巡る経営環境②業界のデジタル戦略推進③業界のブランド力向上と人材の確保④全信協、全国信用金庫大会開く資本経営の取り組みと組織力の向上⑤経営管理態勢の充実・強化ーーを挙げた。「地域社会や中小企業の育成、発展のため、業界の英知と総合力を結集して尽力する」と誓った。
石破首相は「かつて都市銀行で勤務していたが、地域の皆さんが信用金庫に寄せる絶大な信頼を日々実感した。一つ一つの融資先について販路開拓、事業承継など支援はすでに取り組んでいるが、地方創生実現のため、もう一歩進めていただき、どうすれば地域全体の魅力を深めていけるか向き合ってほしい」と要望した。

加藤大臣は「政府では投資立国実現に向けても取り組んでいる。地域の金融機関の皆さんにも、取引先へのコンサルティングを通じた成長投資の喚起、地方創生ファンドを通じた長期のリスク性資金の供給に協力してもらい、各地方における成長可能性のある企業・産業に必要な資金が回っていくよう取り組む」と話した。

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