大阪シティ信金、万博プレ展示会開く 企業結び付けアイデア実現
2025.04.11 09:45
大阪シティ信用金庫(大阪府、髙橋知史理事長)は4月10日、本店営業部などで大阪・関西万博に展示参加する「リボーンチャレンジ プレ展示会」を開催した。
同信金は、4月13日に開幕する大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」に、6月10日から16日まで取引先などが開発した新技術・サービスを出展・展示する。企画名は「未来の生活スタイル~スマートルーム」。
本店営業部にプレ展示されたのは、KDP社など10社が開発した球体シェルター「Sphere Secure」や、古賀機械製作所などが開発した寝た状態のままベッドを移動させる移送装置、桃谷順天館が開発した未来のスキンケア機器など。その他の事業者の展示物は、開催日までのブラッシュアップを行うため、本店2階ホールで外部に映像開示しない形で展示された。
KDP社の金谷宏会長(79歳)は、「阪神淡路大震災での圧死者の割合は7割を超える。安全なシェルターを作りたかった」と、5年前から着想し、10社の協力を得て開発。「2030年までに自走できるようにしたい」と夢が広がる。

桃谷順天館の未来のスキンケアは、利用者がゴーグルをかけるだけで、①肌情報の分析②AI(人工知能)での肌診断③肌質に合った化粧水の精製・噴霧(万博会場では香の噴霧)を行う。開発者は、「各段階で開発の壁があった。1分間で肌情報を分析し、肌質をAIで診断する。よくできたと思う」と感慨深げだった。
同信金の北野稔専務は、「各分野でオンリーワンの技術・アイデアを持つ会社を、当金庫が伴走し企業同士、大学と結びつけ開発した。大阪から世界に羽ばたく企業が出ることを応援したい」と挨拶した。