第33回ニッキン旗争奪金融団野球大会 東京海上日動、一進一退制す 2年ぶり八度目優勝
2024.10.28 12:32
第33回ニッキン旗争奪金融団野球大会の決勝戦が10月27日、東京・八王子の東京海上日動多摩総合グラウンドで開かれ、東京海上日動火災保険が7対6で勝利し2年ぶり八度目の優勝を果たした。準優勝は三井住友海上火災保険。4点リードされた三井住友海上が7回に同点に追いつき、9回表に2点勝ち越しを許すも、その裏再び追いつく白熱した試合展開となり、延長戦へもつれ込んだ。
試合は初回、東京海上日動がヒットと2塁打、さらに相手投手のボークや外野手のエラーで2点を先制。その後は粘投を見せる両軍の投手戦となり試合は膠着。6回に三井住友海上が2者連続四球を許し、一死満塁のチャンスを得た東京海上日動が2本の適時打で2点を追加、リードを広げた。
6回裏、三井住友海上は三塁手への強襲安打やレフト前への適時打で2点を返し、さらに7回裏にも2点本塁打で試合を振り出しに戻した。9回、東京海上日動は四球で出塁した走者が適時打で生還。投手の暴投なども重なって再び2点差へ広げた。
これを追う三井住友海上はその裏、2点本塁打で再び同点に追いつき試合は延長戦へ。延長10回、東京海上日動は適時打で1点を入れ再びリード。裏の三井住友海上も2本のヒットでチャンスを得たが、走塁失敗などで反撃はここまでとなった。

優勝した東京海上日動にはニッキンの椿和之常務取締役から優勝旗と優勝カップが手渡された。最優秀選手には延長10回まで176球を投げ切った東京海上日動の服部航平投手、優秀賞には7回表に本塁打を放った三井住友海上の山根将也選手が選ばれ、記念の盾が贈られた。
なお不戦勝であいおいニッセイ同和損害保険が3位となった。
【試合結果】
◆決勝(10月27日)
東京海上日動
2000020021=7
0000022020=6
三井住友海上
▽(三)野口、澤田、増田、原―吉田大(東)服部―三木▽本塁打=(三)山根2ラン、小川2ラン▽二塁打=(東)下雅意、前多、山田(三)結城、吉田大、川崎、山根
岩崎脩平・東京海上日動監督の話
「ここのところ負け続けてきたので、みんなで『粘り強くやろう』と話してきた。理想の展開で勝ち切れた」
丸山裕嗣・三井住友海上監督の話
「攻守ともにポイントとなるところで相手が一枚上手だった。有望な新人3人は期待通りの活躍を見せた」