「お知らせ」FIT大阪2024が開幕! 39社が出展
2024.09.05 11:22
西日本最大の金融ITフェア「FIT大阪2024(金融国際情報技術展)」(主催=日本金融通信社、共催=金融ジャーナル社、後援=全国銀行協会など13団体、協力=大阪銀行協会、しんきん大阪システムサービス)が、9月5日に開幕した。翌6日までの2日間、JR大阪駅近接のグランフロント大阪で金融に関連した最先端の情報技術(IT)の展示、セミナーが催される。

関禎一郎・近畿財務局長はじめ関西地区の行政、金融団体トップらによるテープカットで開幕。主催社の宮岸順一・日本金融通信社社長は「金利ある世界は金融機関にはビジネスチャンスであり、追い風となる。地域金融機関の経営効率化、経営強化に役立つソリューションが参考になれば」と挨拶。出展企業数39社、セミナーは2日間で26セッションを予定している。
今年のFIT大阪のテーマは「地域の未来を共創するICT」。地域金融機関にとって最大のミッションである地域経済の活性化や、さまざまな環境変化に取引先が適応していくには、最新のICT(情報通信技術)やデジタルトランスフォーメーション(DX)の活用は避けては通れない。
初日の基調講演は、警察庁による「サイバー空間の脅威の情勢とその対策について」が10時から催され、多くの来場者が訪れた。16時50分からは三井住友フィナンシャルグループ・磯和啓雄専務執行役が「Beyond&Connect~金融の枠組みを超えるSMBCのデジタル戦略とは」を説明する。

展示会の出展ブースは32コマ(※複数社出展あり)で、そのうち16社がFIT大阪初出展。出展カテゴリーは、①リスクマネジメント・コンプラ・レギュレーション②業務プロセス改革③チャネル・マーケティング④セキュリティ⑤DX――の5分類。各社複数のソリューションを提供しており、業務プロセス改革は27社、次いでDXが24社と多いのが特徴。
プラスアルファ・コンサルティングは、最新の生成人工知能(AI)機能を搭載したテキストマイニングツールを提案。問い合わせのなどの文字情報を解析して顧客の声を可視化する。リーテックスは世界初の電子署名チェーンを利用した電子請求の電子手形化を紹介する。
Helpfeelは、FAQ(よくある質問)や社内共有情報を調べる際、検索語句だけでなく、「意図を予測する」独自の技術が特徴。シナジーマーケティングは、130を超える地域銀行・信用金庫でのマーケティング事例を紹介。金融機関内でのデジタル人材育成も提案する。ジンテックは、マーケティングオートメーションツールの導入事例や安全で効率的なマーケティングを支援するチャットシステムを紹介。ダイナトレックは顧客管理や経営分析に約30機関で採用された情報統合検索ツール「ダイナトレック」を紹介する。
フォーティネットジャパンは、情報システムやセキュリティ運用の人材不足に応えるプラットフォームのあるべき姿を紹介。レイ・イージス・ジャパンは、近年手法が進化するサイバー攻撃に対応する最新のセキュリティソリューションを提案している。
セミナーは初日11時から10セッションを開催。当日に参加申し込みできるセッションもまだ残っている。