三井住友海上、情報漏えいの調査結果公表 二次被害の恐れなし

2024.08.30 18:43
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三井住友海上火災保険は8月30日、「保険代理店ならびに当社出向者による情報漏えい事案の調査結果」について、金融庁への報告とともに内容を公表した。


保険代理店による顧客情報の漏えいした事案は、複数の保険会社と保険代理店とのやり取りのなかで、①同社の顧客情報が保険代理店と当該代理店に委託する他の保険会社間のメール連絡で漏えい②同社社員が顧客情報を含む契約一覧のメール送信時に他の保険会社を宛先設定して漏えい――だった。発生した保険代理店数は298店、漏えいした顧客数は33万6179件。


保険代理店への出向者による他社の顧客情報の漏えいでは、三井住友海上の社員が、出向先の保険代理店で取り扱う他の保険会社の顧客情報を同社に漏えいした。発生した保険代理店数は5店、漏えいした顧客数は128件だった。


両事案で漏えいした情報は、顧客の保険契約に関する「保険会社名」「契約者名」「証券番号」「満期日」「車名」「車台番号」「登録番号」など。


二次被害の恐れについて、保険代理店による顧客情報の漏えいでは、「漏えい先が保険会社に限定されており、現時点で情報が悪用された事実は確認されていない」とし、「当該情報を不正に利用しないよう申し入れている」とする。


保険代理店への出向者による他社の顧客情報の漏えいでは、「主に出向先の保険代理店のマーケット全体像を把握することを目的に、当社が情報の提供を受けたものであるため、当該お客さま情報を当社が悪用した事実は確認されていない」としている。

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