東邦銀、福島沿岸部の復興状況を視察 入行3年目研修で

2021.11.05 04:35
防災・復興
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津波によって大破した消防車を眺める行員(11月4日、東日本大震災・原子力災害伝承館)

東邦銀行は11月4日、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の被害を受けた福島県沿岸部の復興状況を学ぶ視察研修を実施した。昨年はコロナ禍でオンライン開催となったため、現地訪問は2年ぶり。入行3年目の行員52人が参加し、復興が進む地元の現状を知った。


行員は3班に分かれ、1日かけて5か所を回った。震災と原発事故の記録と教訓を伝える「東日本大震災・原子力災害伝承館」では、震災と原発事故直後の混乱する地域の状況を展示物や映像から感じ取ったり、伝承館職員による解説を聞いたりした。


また、震災の被害と原発事故の避難指示によって休業を余儀なくされた同行取引先の「柴栄水産」を訪問した。昨年に復興を果たした同社の水産加工場を柴孝一社長が案内。釜揚げしたちりめんを乾燥させる約100メートルのベルトコンベアに行員は驚いていた。


このほか、新しい産業の創出に向けた国家プロジェクトの研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」や、中古電池のリサイクルなどに取り組む「フォーアールエナジー」を視察。「道の駅なみえ」では、昼食や特産品の購入で復興を応援した。


本店営業部の斎藤紅音(あかね)さんは「前を向いて取り組んでいる人々の思いやパワーを感じた。地域振興に貢献したいとの思いで入行したので、今後もお客さまの役に立てるように努力していきたい」と力強く語った。


翌5日は、4日の視察で学んだことを振り返りながら、福島県の復興に何ができるのかを話し合うグループワークが行われる。

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