いよぎんHD、24年3月期純利益394億円 41.5%増で過去最高益計上

2024.05.10 17:41
決算
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決算発表で会見する三好社長(5月10日、伊予銀本店)
決算発表で会見する三好社長(5月10日、伊予銀本店)

いよぎんホールディングス(HD)が5月10日に公表した2024年3月期決算は、連結当期純利益が前年同期比41.5%増で過去最高益となる394億円となった。


高水準の連結コア業務粗利益を確保したことに加え、有価証券関係損益の増加が要因。貸出金残高の増強による貸出金運用益の増加、ファンド解約損益の改善など有価証券運用益が増加したことで、連結コア業務粗利益は前年同期比91億円(10.2%)増の987億円を確保。有価証券運用では外債などの売却益を計上し、国債等債券関係損益が増加。政策保有株式の売却益増加により、株式等関係損益も増加。これにより有価証券関係損益は149億円となった。経常収益は1927億円(前年同期比198億円増)、コア業務純益は435億円(同66億円増)となった。


傘下の伊予銀行でも当期純利益が過去最高を計上。預貸金ともに堅調な増加が続いており、預貸金残高は27年連続で増えている。


三好賢治社長は会見で、「中小企業向けの事業性融資を中心に全項目で伸ばすことができた。有価証券売却益が大きく寄与した」と好決算の背景を語った。


25年3月通期の連結業績予想は、当期純利益320億円を見込み、24年3月期並みの利益水準を維持する計画。また、配当金を10円増配の年間40円にするとともに、総額50億円の自己株式取得を予定している。

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