小説 ザ・フロント・バンカーズ(16)

2024.05.06 04:35
小説 ザ・フロント・バンカーズ
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江波戸哲夫/和田早苗(画)
「支店長、すいません」
 背後から声がかかった。信号が青に変わり、杉谷が電動自転車を国道に乗り入れようとした瞬間だった。
 振り返った視野の真ん中に中年男の顔があった。見覚えはあるがその先が思い出せない。
 「いつもお世話になります」
 街路樹の傍(かたわ)らまで戻って無難な言葉を口にした。
 「私...

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