東京商工リサーチ、コロナ関連破綻2219件 当面高水準つづくもよう
2021.10.12 03:00
「新型コロナウイルス」関連の企業倒産が、高水準で推移している。東京商工リサーチによると、2020年2月以降のコロナ関連破綻は累計で2219件(10月11日時点)に達した。政府系金融機関によるコロナ対策の金融支援策は継続されている一方で、業績不振の長期化による過剰債務問題が課題となっており、コロナ関連破綻は当面高い水準が続くとみられる。
コロナ関連の破綻企業数(負債1000万円以上)は2105件。負債1000万円未満の小規模倒産も114件あり、合算で2219件となった。負債1000万円以上の破綻件数の推移をみると、月別では21年2月以降、8カ月連続で月間100件を超えており、同9月は過去最多の160件にのぼった。
業種別では、飲食業が最多の384件で、全体の18%を占めている。次いで建設業が209件、アパレル関連(製造・販売)が169件となっている。
都道府県別では、東京都が最多の467件で、全体の22%を占めた。負債額別では、1000万~5000万円未満が最多の778件。100億円以上の大型倒産は、6件発生した。負債額最多は、20年6月に倒産した旅行業の「ホワイト・ベアーファミリー」(大阪府)で、278億円。