北洋銀、新頭取に津山常務 24年4月に6年ぶりトップ交代
2023.12.19 18:56
北洋銀行は12月19日、取締役会を開催し津山博恒常務(55)が2024年4月1日付で頭取に昇格する人事を決めた。トップ交代は6年ぶり。安田光春頭取(64)は代表権のない会長に就任する。津山常務は同行が1989年に普通銀行へ移行して以来、最年少の頭取となる。
安田頭取は、交代の理由について、①TSUBASA基幹系システムとの共同化を1月に終え、安定稼働している②新型コロナウイルスの5類移行に伴い、景気が回復基調に転換している③低金利政策が転換期を迎えつつあり、収益の改善が期待できる状況にある④再生エネルギー先端地域として、またラピダスを始めとする企業の進出により道内の経済が大きく変革する環境にある⑤IT化の進展、デジタルトランスフォーメーション(DX)などへの対応がスピード感を持って必要となっている――ことを挙げた。そのうえで「さまざまな節目を迎えている現状を鑑み、新しい感覚での経営が必要と考え、次世代へ引き継ぐこととした」と語った。
津山常務については「自分で決断でき、責任感もある。多くの役員が得手・不得手があるなか、全体的なバランス感覚も整っている」と評価した。
津山常務は「頭取就任が内定し、責任を感じるとともに身が引き締まる思い。ラピダスの道内進出やグリーントランスフォーメーション(GX)進展など、北海道はチャンスを迎えている。これまで以上に能動的に活動し、人材の質を高めていくことで、チャンスをしっかりとつかまえていきたい」と抱負を述べた。
津山 博恒氏(つやま・ひろのぶ) 北海道出身、55歳。91年横浜市立大卒、北海道拓殖銀入行、98年11月北洋銀入行、新川中央支店長、経営企画部担当部長を経て19年4月執行役員経営企画部長、20年4月本店営業部副本店長、21年6月常務執行役員帯広中央支店長兼帯広西支店長兼帯広南支店長、23年6月常務取締役。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- ありあけキャピタル、山梨中銀株を2万株買い増し 地銀株取得で注目
- 野村証券調布支店、課題解決起点で収入倍増 相続・不動産活用切り口に
- 金融庁、接触頻度を調査 「ゼロゼロ融資のみ」の取引先対象に
- 3メガ銀、女性管理職3割近づく 三菱UFJ銀29.2%
- 地域銀・信金、内部の「再生人材」育成 外部研修で支援手法学ぶ
- 金融庁、監督・検査体制を一体化 総括審議官がモニタリング指揮
- 野村AM、地域銀の退職者助言を支援 〝60代だけ〟新部署が始動
- 大手行、法・個人のデジタル化推進 地域銀へ横展開
- 千葉銀・千葉興業銀、「経営統合を含め対話継続中」 一部報道でコメント
- 三井住友FG、SMBCリーガルXを設立 生成AIで時価総額1兆円へ