千葉銀、9月期純利益1.3%減の348億円 国際分野で資金利益が減少

2023.11.09 21:35
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約2時間にわたり記者会見した米本頭取(11月9日、本店)
約2時間にわたり記者会見した米本頭取(11月9日、本店)

千葉銀行が11月9日に公表した2023年4〜9月期(中間期)の連結決算は、当期純利益が前年同期比1.3%減の348億円だった。国内の貸し出し業務や法人向けソリューション手数料は堅調だった一方、国際業務の資金利益の減少が影響した。


銀行単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は、同2.6%減の461億円。外貨調達や市場運用など国際分野の資金利益の減少などが押し下げ要因。役務利益のうち、法人ソリューション関連は3億円増えて約75億円と、中間期としては過去最高となった。与信費用は7億9000万円の戻入益だったが、前年同期の29億6700万円の戻入益から縮小した。


有価証券関係損益は、国債等債券損益がマイナス20億8200万円と、低利回り外債の入れ替えに伴う売却損が響いた。株式等関係損益は前年同期比4.2%減少したものの46億7100万円を確保した。


24年3月通期の連結純利益予想は同1.1%増の610億円を据え置き、中間期の進ちょく率は57%となった。


このほか、発行済み株式総数の1.65%(1200万株)、100億円を上限に自己株式の取得も同日発表した。


同日、本店で記者会見した米本努頭取は、ちばぎん証券への顧客紹介による仕組み債の不適切販売について改めて陳謝。「営業推進優先の組織文化があり、お客さまからの苦情を改善に生かす意識が希薄だった」とし、公表済みの再発防止策の進ちょく状況などを説明した。


ちばぎん証券は紹介顧客の受け入れを停止し、既存客への説明・フォロー活動に専念。26年度以降、資産管理型の営業体制で黒字化を目指す。

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