三井住友銀、定期預金金利10年0.20% 改定前の100倍 みずほ銀は来週にも
2023.11.09 15:13
三井住友銀行は11月9日、円建て定期預金金利を引き上げた。10年ものを従来の100倍となる0.20%に引き上げ、同6日に引き上げた三菱UFJ銀行と同水準にした。一般的に週初に変更する銀行が多いが、週央での改定は珍しい。みずほ銀行は週明けの13日以降に同様に引き上げるもようで、3メガバンクの金利引き上げが出そろうことになる。日本銀行によるイールドカーブ・コントロール(YCC)の再修正が背景で、長期金利上昇を見据えた動きだ。
三井住友銀が引き上げたのは、期間5年~10年の定期預金。いずれも従来、0.002%だった金利を、5年0.07%、7年0.10%、10年0.20%に引き上げた。1000万円未満の「スーパー定期」で10年ものを0.2%にするのは、2011年8月に0.15%に引き下げて以来。1000万円以上の大口定期は12年7月に0.15%に引き下げて以来になる。いずれも10年以上の期間を経て0.2%に戻すことになる。
みずほ銀も同水準への引き上げを検討中。ただ、週央に見直ず、早くても週明けの13日になる可能性がある。
定期預金の引き上げは既に三菱UFJ信託銀行や三井住友信託銀行が11月6日に踏み切った。今後、地域銀行に波及するか注目される。
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