戦後、大阪の闇市。職探しで歩く道中、焼けこげた電柱が目に入る。そこに貼られたビラには「記者募集」の文字が――。司馬遼太郎さんが新聞社に入るきっかけとなったエピソードである▼紙面に才筆をふるい、作家の道へ。歴史小説の巨匠を生んだ“触媒”が一本の電柱だった。が、そんな郷愁を誘う公共インフラが負の遺産とされている。国土交通省は5年で4千キロの...
この記事をご覧いただくには会員登録が必要です。
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。
ぜひ、お試しください。
有料会員の申し込み
無料会員でのご登録