中古車販売のグッドスピード、保険金不正請求疑惑が浮上

中古車販売会社の「グッドスピード」（名古屋市）に保険金不正請求疑惑が浮上している。損害保険会社による調査の段階ではあるものの、事故車両に本来必要のない修理を行い、保険金を水増し請求していた可能性がある。

グッドスピードは8月23日、「損害保険会社から過去の保険金の請求に関して、調査協力を求められ対応していることは事実」と発表。詳細は調査中で、「新たに公表すべき内容が判明した場合には速やかに公表いたします」としている。

発端は、中古車販売大手「ビッグモーター」（東京都）を巡る保険金不正請求問題だ。同社と同様の事案がないか損保各社が調査したところ、グッドスピードの事案でも「疑わしきものが見つかった」（関係者）という。

グッドスピードに対する損保各社の保険契約シェアには「濃淡がある」（同）としながらも、大手4社の中で最もシェアが高いのはあいおいニッセイ同和損害保険だという。同社はグッドスピードの大株主で、持ち株比率は3.9％（6月30日時点）となっている。