絵日記で示す中小の未来 ちいきん会などが表彰
2023.07.20 18:45
7月20日の「中小企業の日」に合わせ、熱意ある地域金融機関の関係者などが集まる「ちいきん会」などが中小企業の未来を描く絵日記を募り、表彰した。フォーブスジャパン編集長の藤吉雅春氏ら5人が審査員を務め、大賞はホログラムでアートを体験できる社会を描いた、京都府にある画材専門店の女性が受賞。全国の中小企業発展へ機運を高めた。
イベントは、ちいきん会と神奈川県を中心に産業振興に取り組む一般社団法人スマートニッチ応援団が共催。オンラインで配信し、金融庁、中小企業庁や一部の信用金庫が後援に加わった。
「ポジティブな未来を考えてもらいたい」(スマートニッチ応援団の吉田圭代表)と、年齢を問わずに募った絵日記は約100点が集まり、当日は大賞1点と審査員賞4点を選出して表彰。配信中に受賞者へ電話をかけて審査員からお祝いの言葉を伝えるなど、臨場感を演出した。

自社製品が世界的ブランドに成長する将来や、メタバース上での対話が当たり前になった社会を描いた作品が寄せられ、大賞は画箋堂(京都府)の上田知子さんが受賞。ホログラムで時間や場所を問わず参加できるアート体験イベントの累計参加者が1億人を超える10年後を描いた。
審査員に加わったちいきん会代表理事の新田信行氏は、「中小企業がビジョンを描いてバックキャスティングするきっかけになる」と未来絵日記の意義を実感。「地域金融機関も多くの企業のビジョンを見て刺激を受けてもらいたい」と話した。
イベントは、4時間にわたって絵日記の表彰式と地域経済活性化に向けた地域金融機関の職員などによるトークセッションを同時に配信。2024年は東京都大田区の羽田イノベーションシティに来場者を集めて開く計画を立てている。
おことわり:ニッキンONLINEの日本金融通信社は「中小企業DAY」の後援に参加しています。
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