ソニー銀、デジタル証券発行 個人向けは国内銀初
2023.07.04 19:05ソニー銀行は7月4日、国内銀行で初となる個人向け「デジタル証券」を販売すると発表した。ブロックチェーン技術を通じて同行の不動産ローン債権を小口化し、一口10万円から購入できるようにして個人に新たな投資機会を提供する狙いがある。早ければ今夏にも開始する。
三井住友信託銀行がソニー銀の投資用マンションローン債権から得られる利息などに受益権を設定し、デジタル証券として発行する。売買による移転の記録はセキュリタイズ(東京都)が提供するプライベート型ブロックチェーン基盤を活用し自動化する。
従前の証券化商品は、取引者同士の合意や書面郵送などの手続きや管理が必要なため、個人が参入しやすい金額まで小口化することはコストに見合わないことが多かった。また、デジタル証券はREIT(不動産投資信託)と異なり特定の不動産に投資できるなど特徴があり、個人の投資機会を広げる。発行総額は1億円。申し込みは1口10万円で10口まで。税引前予定配当率は0.3%。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- MUFG、大谷翔平選手との契約が終了 ブランドパートナーとして6年間
- 自民党、郵政民営化法など改正案 上乗せ規制の文言修正 「速やか」から「3年ごと検証」へ
- 地域金融機関、福利厚生支援に熱視線 職域基盤の構築見据え
- NTTドコモ、銀行業参入に結論出ず 前田社長「なんとか進めたい」
- 信金、保証システム刷新へ 審査申し込みに紙不要
- やさしいニュース解説 証券口座の乗っ取り、隙を突く新たな不正手口
- 大手行、中途採用で営業力補強 地銀・信金から流出も
- MUFG、マイボトルの利用促進 ペットボトル1万4500本削減
- 常陽銀、手形帳などを等価買い戻し 法人決済デジタル化促進
- 高知銀、シニアへ業務委託拡大 人手不足解消に一手