フォーカス2021 KAMが映す引当リスク、透明性高め、対話に生かす
2021.07.23 05:00
ブラックボックスとされてきた会計監査の透明性が高まった。きっかけは2021年3月期決算から本格適用が始まった「監査上の主要な検討事項(KAM)」制度。財務諸表の適正評価で吟味したポイントについて、監査報告書での説明が加わった。銀行界で焦点となったのは裁量が拡大した貸倒引当金だ。 「過去の貸倒実績を基にする従来の方法だと、戻し入れが出てい...