鹿児島銀、地域エネ会社に出資 出水市の脱炭素化を応援
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鹿児島銀行は5月25日、出水市(鹿児島県)などが同日に設立した地域エネルギー会社「株式会社いずみみらい」に出資した。地域の脱炭素化の取り組みを応援するのが狙い。同行出水中央支店長を監査役に就任させるなど、安定的な経営を支援していく。
新会社は、体育館など市所有施設の屋上で太陽光発電を行い、電力を市内施設で利用することで再生可能エネルギーの活用を推進する。また施設の照明器具をLED化したり、空調設備を省電力の物に入れ替えたりすることで、削減できた電気代の数%を収入として受け取る事業も検討している。
資本金は980万円。出資割合は出水市が51%、自治体新電力のパシフィックパワー(東京都)が45.9%、同行が3.1%。
同行では、県内のいくつかの他市町村とも同様の取り組みを行っているが、出資先数などは非公表としている。出水市とは、以前から地方創生に関する連携協定を結んでいた。
地域支援部ファイナンスグループの担当者は「地域金融機関として自治体の取り組みに積極的に関与し貢献していく」としている。
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