アソウ・ヒューマニーセンター、介護人材紹介で信金と連携

2023.05.19 07:35
人材紹介
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スキームの解説をする吉永氏(5月18日、かごしま県民交流センター)

アソウ・ヒューマニーセンター(福岡市)は、金融機関と連携して、介護施設にインドネシア人の介護人材を紹介する特定技能制度を活用した事業を展開している。5月18日には、鹿児島市内で金融機関や介護施設などを対象に説明会を開いた。


同社は2021年9月から鹿児島相互信用金庫とビジネスマッチング契約を結び、取引先で介護人材が不足している事業者を紹介してもらうスキームを構築。これを通じて約2年間で介護事業者など8施設が計38人の採用を決めた。5月18日時点で、6施設で26人が働いている。今後は他の金融機関との連携も広げていきたい考え。


同日の説明会には、同信金と鹿児島興業信用組合の担当者、介護施設の職員など25人が参加した。講師を務めた同社の吉永亮・南九州エリアマネージャーが採用までの流れなどを説明。参加した信組担当者は「人手不足に悩む取引先支援で活用したい」と話していた。


同社は、インドネシアの大学で看護や介護など福祉分野を学ぶ人材に絞って、日本の事業者に紹介している。3人のインドネシア人スタッフを擁する国内の登録支援機関とも連携しており、通訳や日常生活のサポート体制を備えているのが強み。


スキームは、受け入れる事業者が現地で採用内定を出したあと、特定技能制度の利用に必要な日本語能力や介護資格を来日前に学んでもらう流れ。そのため、内定から来日までに1年程度の期間が必要となるが、事業者もその期間中に受け入れ体制を整えられる。


内定を出した候補者が現地で資格取得や日本語教育を受けるために必要な費用は、採用する事業者側が負担する。当初から資金援助することで、転職が認められている特定技能生と関係を深め、離職防止につなげやすくする利点がある。


説明会で吉永氏は、多くが借金を背負った状態で来日するため賃金が高い企業に転職してしまう事例を紹介。人材の獲得競争が強まっている現状から「早急に採用活動に動いてほしい」と呼びかけていた。

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