12日の日経平均は続伸、前日比261円高の2万9388円 年初来高値を更新
2023.05.12 15:56
5月12日の東京株式市場は上昇。日経平均株価の終値は年初来高値となり、2021年11月以来およそ1年半ぶりの水準。堅調な企業業績や自社株買いなど株主還元の強化策などを背景に買いが続いた。
日経平均の終値は前日比261円58銭(0.90%)高の2万9388円30銭。9日に付けた年初来高値(2万9242円)を更新した。この日は小高く始まった後、午前途中に上げ幅を広げ、午後も高値圏で推移した。
東京証券取引所が11日に発表した5月1週の投資部門別売買動向によると、海外投資家は日本株を6週連続で買い越した。海外勢による日本株買いの継続を受けて、投資家のリスク選考が続いた。
大和証券の阿部健児チーフストラテジストは「海外投資家が日本株を買っており、東証のPBR1倍割れ企業に対する改善策要請への期待がある」と指摘する。阿部氏は来週で国内企業の決算が一巡するなか、「自社株買いで一時的に3万円を超えることはありうる」とみるが、材料が出尽くすと「米国債務上限の懸念や割高感もある。調整する可能性は高い」との見方を示した。
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