2025年度の天気予想 ＜晴れ時々曇り＞

目利きのポイント
● 2024年に1億6,359万人を記録した訪日客は2025年も増加する
● 観光地域づくりの司令塔DMOが鍵を握る。岐阜・下呂温泉が成功
● 大阪・関西万博でのオーバーツーリズム対応、売り上げ確保が重要

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インバウンドに地域格差生じる

宿泊業界にとって2024年は本当の意味でコロナ禍を抜けた年であった。コロナ禍前の2019年の宿泊者数は5億9,592万人、2023年は6億1,747万人（2019年比103.6％）、2024年は6億5,027万人（2019年比109.1％）であった（図表1）。

成長を後押ししたのは、海外からの旅行客である。2023年の外国人旅行客は回復基調（2019年1億1,565万人、2023年1億1,775万人）にあったが、2024年は2019年の水準を大きく上回る外国人旅行客が日本を訪れた。

回復が遅れていた中...