災害時の情報収集 SNSとの「付き合い方」
2025.08.31 19:50
スマートフォンの普及に伴い、X(旧Twitter)、Facebook、LINEなどのSNSの利用が普及している。災害が起きた時、SNSを活用して「給水場所はどこ?」「停電が解消するのはいつ?」といったことを調べるような行動が多く見られる。ここでは、災害時におけるSNSとの「付き合い方」を考えてみたい。
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2017年7月の九州北部豪雨災害では、「#救助」というハッシュタグが付与されたXを通じた投稿(以下、ツイート)の発信や拡散によって、被災地における救助要請が盛んに行われたのが特徴的であった。筆者らは、一般的なXのインターフェースから検索・閲覧することの出来る2017年7月5~7日の「#救助」が付与された全1,058件のツイートの内容分析を行った(佐藤・今村,2018)*1。
*1 佐藤翔輔,今村文彦(2018):2017年7月九州北部豪雨災害における「#救助」ツイートの実態分析,自...
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