江戸時代の年貢米流通と米切手 ─鳥取藩を事例に─(上)〔東京大学史料編纂所〕
2025.05.31 19:50
2025年4月現在、政府による備蓄米の放出が進められているが、その背景として流通の目詰まりが指摘されている。江戸時代、米は年貢(税)として納められていたが、その年貢米はどのように流通していたのだろうか。
証券で取引された年貢米
主に西日本の諸藩は、百姓から納めさせた年貢米のうち、一部を「天下の台所」大阪の中之島に各藩が設けた蔵屋敷という機関へ海上輸送し、大阪の商人へ入札形式で年貢米を販売した。...
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