倒産 コーワ 複数の決算書を10年以上作成し隠ぺい( File5) “粉飾決算”での倒産止まらず!「担当者違和感」で実態把握を
2025.08.31 19:50
粉飾決算の発覚がとどめを刺す倒産が止まらない。2025年6月には建築資材などの販売を手がけるコーワ(埼玉県狭山市)が、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。また、7月には東証グロース市場に上場するアプリ・ソフト開発のオルツ(東京都港区)も民事再生法の適用を申請した。
いずれも大胆な粉飾決算の果てだった。特にコーワは、困窮する資金繰りを隠ぺいするため、「税務署用」「金融機関用」と複数の決算書を10年以上作成し、今の時代では珍しい融通手形による資金調達も行っていた。
順調に売り上げ伸び、事業拡大
コーワは1996年1月、現代表の兄が建築資材卸を目的に設立した。3月に現代表が入社し、翌1997年4月に代表取締役専務に就任した。順調に売り上げを伸ばし、当初の埼玉県川越市内の事務所などが手狭になったため、1999年に現在地に本社を移転。その後も売り上げを伸ばし、事業規模を拡大していった。
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