早期・親身に対応できる体制を構築【静岡・三重の事例】
2025.04.30 19:50
2024年度の全国企業倒産状況は11年ぶりに1万件を超え、企業再生の重要性が指摘されている。11年前は中小企業金融円滑化法の再延長が終了した直後であり、その際も企業再生に関する取り組みが注目されていた。企業再生が再注目されるなかで、新たに各地で地域金融機関と自治体が連携して企業再生に取り組む事例が見られるようになった。本稿では、これら事例を紹介しつつ企業再生を進める上でのポイントについて考察する。
倒産件数の高止まりは今後も続く
企業再生の重要性が昨今、高まっている。東京商工リサーチの調査によると、2024年度の全国企業倒産状況は11年ぶりに1万件を超えた。倒産件数の増加要因として指摘されるのが、物価高や人件費の上昇によるコストアップやコロナ禍で支援を受けた資金繰りの悪化によるもので、企業収益が圧迫されて倒産に至る事例が増えていることを示している。これら2つの要因は現状の経済状況を鑑みると...
この記事は会員限定です。
ログインまたはお申し込みください。
PR