「経営者保証」の解除と支援事例〔エフアンドエム 山本 佳宏〕
2025.08.31 19:50
伴走型支援の据置期間終了
2025年8月現在、トランプ関税の動向も気になるところだが、中小企業の資金繰り状況においては、今秋より「伴走型支援保証制度」の据置期間が終了する企業が増加すると言われている。
伴走型支援保証制度を申請した企業のうち、概ね20%強が据置期間を利用したと見られ、最近は金融機関や中小企業経営者より、新規リスケジュールや抜本的な再生支援への問い合わせが増加している。
エフアンドエムではご相談頂いた中小企業の経営者に対して、必ず「経営者保証」の有無を確認している。経営者保証は、中小企業の最後の命綱と考えられているが、事業再生や事業承継の阻害要因、経営者の再チャレンジ、企業の健全な発展や新たな事業展開への制約が付くというリスクを伴っているのも事実である。
このリスクを出来るかぎり早期に排除すべく「経営者保証に関するガイドライン」が策定されている。
ガイドラインの3要件
経...
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