破産 堀正工業(File1) “粉飾”20年超がまかり通る! 50金融機関が実態見抜けず

2025.03.31 19:50

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粉飾決算による大型倒産が相次いでいる。2024年に赤字隠ぺいや資金の不正流出などの粉飾決算による倒産は20件(前年比42.8%増)で、コロナ禍以降で最多を更新した。コロナ支援策が終了し、事業継続のために粉飾決算に手を染めたことを告白する事例が目立つ。だが、急に増えたわけではない。老舗、優良、業界を代表する企業。こうした裏付けの乏しい呼称と先入観が一人歩きする時、粉飾決算がまかり通る。



 


「粉飾」に手を染めるきっかけ


ベアリング商社の堀正工業、医療器具卸の白井松器械、新素材開発製造の環境経営総合研究所、歯科医療用器械販売のADI.Gなど、“名門”とされてきた企業の15年以上に及ぶ粉飾決算の発覚と倒産が増えている。


企業が粉飾に手を染める契機で多いのが金融機関からの資金調達、取引先への信用維持だ。堀正工業が2023年7月に東京地方裁判所に提出した「破産申立書」では、前代表者の時に業績が悪化し...

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