前編では、コトバの解釈が文脈に依存することから生じるコミュニケーションの課題を「意味づけ論」の観点から考察した。その議論をふまえ、本稿では金融商品の営業における具体的な応用を考えてみたい。金融商品とは、経済的には現在と将来におけるキャッシュフローを移転する取引であり、言い換えるとリスクの移転を目的としている。「契約書・約款」は、「コトバ」によって、これらのリスクの分配を定めたものといえる。「意味...
前編では、コトバの解釈が文脈に依存することから生じるコミュニケーションの課題を「意味づけ論」の観点から考察した。その議論をふまえ、本稿では金融商品の営業における具体的な応用を考えてみたい。執筆者に質問しよう