銀行店舗数とオーバーバンキング

2025.04.30 19:50

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 金利上昇に伴い、預金獲得のため、支店等を増やす、あるいは減らさないという声が多い。預金を増やし、貸し出しや有価証券で運用すれば、利ざやを稼げる環境になりつつある。預金獲得には、対面が重要だから、店舗等を増やすとされる。しかし、日本の銀行店舗数は、海外と比較すると、依然多い状態にある。


 


日本の対人口比店舗数は多い


図表は、国際決済銀行(BIS)のデータから作成した、主要国の対人口比の銀行店舗数である。日本の銀行店舗数は5万1,211であり、人口1億2,494万人で割ると、人口1万人あたりの店舗数は4.09となる。日本よりも多いのはフランス(仏)5.14だけであり、米国は3、ドイツ(独)は2.44である。他方、キャッシュレス支払いが普及しているスウェーデンでは0.92、オランダに至っては0.37と、いずれも1万人あたり1店舗を下回っている。

BISのデータは銀行以外の預貯金取扱機関を全て含...

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