【投信窓販】第3四半期の預かり資産残高は38兆円 全業態で9月末比増加

公開日

2025/03/12

ニッキンONLINEプレミアム「金融関連計数」に投信窓販の2024年第3四半期のデータを更新した。更新したデータは「預かり資産残高」「販売金額」「手数料」の3項目で、「ニッキン投信情報」の投信窓販実績調査をもとに業態別に単純平均した値。預かり資産残高は全業態で9月末対比増加となったが、販売金額、手数料は全業態マイナスに。10月の衆議院総選挙、11月の米大統領選挙により株式市場が軟調に推移したことが要因とみられる。



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預かり資産残高合計は38兆1724億円


投信窓販実績調査によると2024年12月末の預かり資産残高は38兆1724億円で9月末比7.2%増となった。業態別の伸び率では、地域銀行系証券が9.6%と最も高く、次いで都銀・信託銀の8.8%。他の業態も4%以上の伸びとなった。業態別の残高トップは地銀(福岡銀)、第二地銀(みなと銀)、信金(埼玉県信金)と前回調査(9月時点)と同様。ベスト10位までの順位の変動は、地銀で十八親和銀が前回の11位から10位ランクインした。福岡銀は9月末比で8.2%増とトップ10の金融機関で最も高い伸び率を記録した。また、地域銀系証券のトップは浜銀TT証券、地域銀グループではふくおかFGがトップとなった。詳細はニッキン投信情報2025年2月17日号に掲載。


 


販売金額は前年同期比2483億円の減少


販売金額の全業態合計は1兆2698億円で前年同期比2483億円、16.4%減少した。販売金額トップは地銀(福岡銀)、第二地銀(みなと銀)、信金(京都中央信金)。京都中央信金は4月~12月合計の販売金額が前年同期比36.9%増と高い伸びに。残高トップの埼玉県信金を追い上げている。地域銀系証券と地域銀グループのトップは残高同様、浜銀TT証券とふくおかFG。※詳細はニッキン投信情報2025年2月17日号に掲載。


京都中央信金、投信残高1000億円突破、NISA・9割稼働(ニッキン2024年11月1日号)。


 


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