愛媛銀、上島町のレモンPR クラダシと食品ロス削減へ

2023.03.22 21:43
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レモン収穫を体験する大学生(3月22日、上島町の岩城島)
レモン収穫を体験する大学生(3月22日、上島町の岩城島)

愛媛銀行は3月22日、愛媛県上島町、クラダシ(東京都)と共同で「SDGsの推進に係る食品ロス削減及び特産品のPRに向けた連携協定」を締結した。同行がクラダシと連携するのは同県八幡浜市に次いで2例目となった。


瀬戸内海の複数の島から成る同町は、レモンなどの栽培や水産業が盛ん。クラダシの社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」を活用し、公募した学生によるレモンの収穫体験や、ショッピングサイト「Kuradashi」を通じ柑橘類などの流通を促進する。同社の会員向けに販売することで食品ロス削減につなげるとともに、販売収益の一部をクラダシ基金として今後のクラダシチャレンジの取り組みに生かす。


3月21日から28日まで、クラダシチャレンジに応募し、全国から選抜された大学生6人が同町の農業生産法人ブルーレモンファームの協力を得て、レモンの収穫や選別、出荷作業を体験した。


参加した学生は、「思っていた以上に重労働。実をつける位置ひとつとってもさまざまな知識を学んだ」と話していた。学生らは同町関係者と地方創生に関する意見交換し、愛媛銀による金融リテラシー講座を受ける。


3月22日、同町役場ので、上村俊之・上島町長、松木久和・愛媛銀常務、関藤竜也・クラダシ社長らが協定書を取り交わした。



協定書を取り交わした(左から)関藤・クラダシ社長、上村・上島町長、松木・愛媛銀常務(3月22日、上島町役場)
協定書を取り交わした(左から)関藤・クラダシ社長、上村・上島町長、松木・愛媛銀常務(3月22日、上島町役場)

上村町長は「柑橘類などポテンシャルのある島の財産をクラダシの仕組みで世に送り出してもらえることに大変期待している」と述べた。


松木・愛媛銀常務は、「学生が体験を通じて上島町の活性化策、持続可能な地場産業へ提案することは新たなビジネスモデルにつながる」と語った。


関藤・クラダシ社長は、「3者の強みを生かした連携は課題解決になる」とし、地方創生への意欲を示した。

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