NRIデジタル、ウォレット開発基盤提供 事業者がNFT扱いやすく

2022.12.22 23:37
暗号資産 NFT
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NRIデジタルは2023年3月、事業者のウェブ3・0参入支援を目的に、デジタルウォレット開発キットの提供を始める。ゲーム業界らがNFT(非代替性トークン)を提供するのに必要な、トークンの管理などの機能を備えた統合型ウォレットの開発をしやすくする。今後、暗号資産決済を始めとした機能拡張を進める方針だ。


ウェブ3ではNFTや暗号資産などを中心に、データの主権が非中央集権化を目指す。データを保管するのに「ウォレット」と呼ばれる保存領域が必要となる。ウェブ3に関心が高まる中、特に「ID領域はユーザ接点になるデジタルウォレットが要」(同社)と捉え、開発基盤を通じた企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える。


デジタルウォレット上の機能では、市場でのNFT購入、保管をする機能に加え、DID(分散型ID)モジュールを実装する。具体的には、スマートフォンなどにデータを保管し、プラットフォーマーによるデータの寡占を防止。ユーザーが個人情報を持ち運び可能な形にし、情報開示できる機能を設ける。


ほかにも、秘密分散処理を行った秘密鍵のバックアップにも対応する。例えば、免許証をデジタルデータとして検証可能な形で持ち運び、提示できる。


他方、NFTの障壁としてウォレットの使いにくさを挙げる専門家は多い。同社は「導入企業と一緒に、使いやすいウォレットを構築できるようノウハウを生かした構築支援を行いたい」としている。

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