都銀の貸出2カ月連続増 金利先高感も影響

2022.07.07 20:24
全銀協 貸出・ローン 調査・統計
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銀行界の貸出金が増勢傾向をみせている。7月7日に公表された全国銀行協会の6月末預金・貸出金速報によると、都市銀行の貸出は前年同月比1.9%、地方銀行と第二地方銀行はそれぞれ3.1%増加した。都市銀行の貸出が増えるのは2カ月連続。地銀の伸び率は2021年4月の4%に次ぐ水準に高まった。第二地銀も21年7月以来の3%台となった。


野村総合研究所の木内登英氏は「経済回復が明確になり、コロナ禍で見送ってきた設備投資に対する資金需要が強まったことに加え、金利の先高観が意識され、住宅購入を前倒ししてローンを組む個人も増えた可能性がある」と推察する。


別の市場関係者は、全体としては増加傾向にあるものの、「各行ごとに貸出のスタンスが異なっている。ゼロゼロ融資の返済が始まり、借り換えに応じる銀行もあれば、再度の貸出を抑える方針のところもあるようだ」と指摘する。

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