南日本銀、公的資金完済へ減資 利益剰余金を確保
2022.05.18 20:58.jpg)
南日本銀行は5月18日の取締役会で、公的資金150億円の完済に向けて減資する方針を決めた。返済に必要となる利益剰余金が確保できる見込みになったという。6月24日の株主総会にかけ、決議する。
正式に決まれば資本金と資本準備金をそれぞれ75億円ずつ減少させる。効力発生日は9月29日。減資後の資本金は133億5142万円で、資本準備金は42億5015万円になる。
公的資金の注入に伴って発行した優先株は整理回収機構が保有する。普通株に一斉転換されるのは2024年4月1日だが、同行は1年前倒しで完済を目指している。
同行の利益剰余金(単体)は09年3月期のマイナス50億円から22年3月期に163億円に回復していた。21年に鹿児島銀行や鹿児島県内信金などを割り当て先とする優先株85億円を発行。新型コロナウイルスの影響を受ける中小企業への資金供給力を高めていた。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 野村証券調布支店、課題解決起点で収入倍増 相続・不動産活用切り口に
- 金融庁、接触頻度を調査 「ゼロゼロ融資のみ」の取引先対象に
- 3メガ銀、女性管理職3割近づく 三菱UFJ銀29.2%
- 地域銀・信金、内部の「再生人材」育成 外部研修で支援手法学ぶ
- みずほ信託銀、銀座に新たなランドマーク 地権者のビル開発支援
- 金融庁、監督・検査体制を一体化 総括審議官がモニタリング指揮
- 野村AM、地域銀の退職者助言を支援 〝60代だけ〟新部署が始動
- 阿南信金、手束理事が新理事長に 30年ぶりのトップ交代
- 千葉銀・千葉興業銀、「経営統合を含め対話継続中」 一部報道でコメント
- 大手行、法・個人のデジタル化推進 地域銀へ横展開