パリパラ五輪閉幕、金融界から11人メダリスト

パリパラリンピックが9月8日、閉幕した。金融界では、車いすラグビー日本代表6選手や車いすテニス・女子で2冠を達成した上地結衣選手（30、三井住友銀行）、柔道女子J2-57キロ級に出場した廣瀬順子選手（33、SMBC日興証券）の8人が金メダルを獲得。11人がメダリストとなった。

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第1号は窪田　バド村山は銅

金融界第1号は水泳男子の窪田幸太選手（24、NTTファイナンス）。100メートル背泳ぎ（S8）で出場した窪田選手は予選を2位で通過。決勝も粘りの泳ぎを見せ、1分7秒3で銀メダルを獲得した。

バドミントン男子は、ダブルスでダイハツの梶原大暉選手（22）と組んだ村山浩選手（50、SMBCグリーンサービス）が3位決定戦で日本人対決を制し、2大会連続で銅メダルとなった。

車いすラグビー悲願の「金」

池透暢選手（44、日興アセットマネジメント）が主将を務める車いすラグビー日本代表が初の快挙を達成した。金融機関からは、池選手をはじめ、島川慎一選手（49、バークレイズ証券）、乗松聖矢選手（34、SMBC日興証券）、橋本勝也選手（22、日興AM）、長谷川勇基選手（31、ソシエテ・ジェネラル証券）、若山英史選手（39、静岡銀行）の6人が選出された。

前大会まで2大会連続で銅メダルの車いすラグビー。予選リーグ全勝で迎えた準決勝オーストラリア戦は一進一退の攻防が続き、延長に。延長残り1分38秒に池選手が勝ち越しトライを決めると、同59秒には池選手がスチールし、そのままトライ。点差を広げ、52対51で勝利。「準決勝の壁」を破った。

決勝のアメリカ戦、第2ピリオド（P）終了間際にポイントゲッターの橋本選手がトライを決め、この試合初めてのリードを奪うと、第3Pでは橋本選手が連続トライを決め3点差に、最終第4Pでは池選手が序盤から連続トライでアメリカを突き放し、48対41で悲願の初優勝。花の都でサクラが舞った。

歴史刻んだ女子テニスと柔道

個人種目では、2人が金メダリストとなった。

車いすテニス・女子の上地選手は、ダブルスで田中愛美選手（28、長谷工コーポレーション）とのコンビで出場。決勝のオランダ相手に2対1で逆転勝利。同競技で初の金メダルを獲得した。シングルスでは、ストレート勝ちで準決勝まで勝ち進むと、決勝では、最終セット3対3までもつれたが、第9ゲームから連続でゲームを取り優勝。単複2冠を達成した。

女子柔道でも新たな歴史を刻んだ。J2-57キロ級で出場した廣瀬選手は、初戦の準々決勝で内股、準決勝で大内刈りを決め、一本勝ちで勝ち進むと、決勝では、ウズベキスタンの選手に体落としを決め、オール一本勝ちで日本女子初の金メダルを掴んだ。

連覇狙ったマラソン道下は銅

東京パラリンピック（2021年）で金メダルを獲得した女子マラソン（T12）の道下美里選手（47、三井住友海上火災保険）。連覇を狙ったパリ大会では、スタートから4番手でレースを進めた。その後、粘りの走りを見せ3時間4分23秒で4位フィニッシュ。3位に入線したスペインの選手が失格となり、繰り上げで銅メダル。3大会連続でメダリストとなった。

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そのほか競技の成績は以下の通り。団体競技・種目は、当該選手のみ記載。

【陸上】▽男子200メートル（T64）（7位）井谷俊介（SMBC日興証券）▽同マラソン（T12）（10位）熊谷豊（三井ダイレクト損害保険）▽女子砲丸投げ（F46）（4位）齋藤由希子（SMBC日興証券）▽同400メートル（T13）（7位）佐々木真菜（東邦銀行）

【バドミントン】▽男子シングルス（WH1）（5位）村山浩

【ブラインドフットボール】▽（8位）日本（川村怜＝アクサ生命保険）

【ゴールボール】▽女子（6位）日本（安室早姫＝SMBC信託銀行）

【水泳】▽女子50メートル自由形（S11）（16位）小野智華子（あいおいニッセイ同和損害保険）▽同100メートル背泳ぎ（S11）（11位）小野智華子▽同200メートルメドレー（SM11）（10位）小野智華子

【トライアスロン】▽男子（PTVI）（11位）米岡聡（三井住友海上）

【車いすバスケットボール】▽女子（7位）日本（財満いずみ＝モルガン・スタンレー・グループ）

【車いすテニス】▽男子・シングルス（9位）荒井大輔（BNPパリバ）▽同・ダブルス（9位）荒井大輔・眞田卓（TOPPAN）▽女子・シングルス（9位）大谷桃子（かんぽ生命保険）▽同・ダブルス（5位）大谷桃子・髙室冴綺（スタートライン）