千葉銀、4-9月期純利益は17.8%増 資金利益や手数料収益が堅調
2021.11.08 20:43千葉銀行が11月8日に公表した2021年4-9月期決算(連結)は、純利益が前年同期比17.8%増の318億8800万円だった。資金利益や手数料収益の増加に加え、与信関連費用が減少し、増益となった。発行済み株式総数の約1.34%(1000万株)、50億円を上限に自己株式を取得することも発表した。
本業の儲けを示す業務純益は同15.2%増の457億9600万円となった。資金利益は有価証券利息配当の増加が寄与し、役務取引等利益は投資信託の販売の伴う取扱手数料などが増え過去最高を更新した。20年9月に竣工した新本店ビル関連で経費は増えたものの、不良債権の新規発生や一般貸倒引当金繰入額がともに減少した。
同日、本店で会見した米本努頭取は、コロナ禍で厳しい状況でも顧客の資金繰り支援を最優先課題とし「事業再構築や本業支援、事業承継など伴走型支援に全力で取り組んだ結果、前年度対比で好調な決算となった」と述べた。今後については、コロナワクチン接種が進み経済活動の正常化に向けた道筋が視野に入ってきたと感じているとの見方を示した。
22年3月期の連結業績予想は据え置き、純利益は同4.7%増の520億円を見込む。通期予想に対する4-9月期の進捗(しんちょく)率は61.3%となった。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 住信SBIネット銀、短プラレート引き上げ 16年ぶりに改定し5月から年1.775%
- 金融庁、「ウェブ3」へ規制見直し 与党から難度高い要請
- 銀行・信金、6割が来春初任給引き上げ 「大卒26万円」目安に
- 信金中金、データ活用力強化へ 組織や研修体制整備
- 信金、担当地区の錯綜解消急ぐ 渉外係訪問を効率化
- 内閣府、中小のDX支援の補助事業 59先採択、6月に2次公募も
- みずほG、顧客情報のAI分析に着手 営業提案に活用 地域銀へ外販も
- 地銀、農業支援に奔走 専門部署設け多面的サポート
- 愛知銀、行内カンパニーが課題解決、横断型専門チームで提案高度化
- 三菱UFJ銀八事支店、総合力で総資産の活用提案 PDCA意識が収益に貢献