四国地区地域銀、6行が増益 23年4~12月期決算
2024.02.09 18:40四国地区地域銀行8行の2023年4~12月期決算(単体)が2月9日に出そろった。資金利益がおおむね好調に推移し、6行が増益を確保。24年3月期通期の業績見通しは2行で上方修正があり、年間配当は3行で増配を発表した。
8行の純利益合算は、681億2700万円(前年同期比5.8%増)。貸出の増強や債券関係損益の改善によって資金利益を伸ばしたほか、株式等関係損益の増加などが純利益を押し上げた。
24年3月期通期で過去最高益を見込む伊予銀行は、318億8200万円(同5.8%増)を計上。このほか、阿波銀行、百十四銀行、四国銀行、徳島大正銀行、高知銀行で増益を記録した。
一方、23年春以降に広がったベースアップに伴う人件費や昨今の物価高騰による経費の増加や、海外金利の引き上げに伴う外貨調達コストの上昇が収益の下押し要因となった。与信費用については6行で減少し、2行で増えた。
24年3月期通期の業績予想は、百十四銀と四国銀がそれぞれ上方修正を発表。年間配当については、伊予銀の持ち株会社いよぎんホールディングスのほか、百十四銀、四国銀で従来予想から増やす見込み。