ニッキン抄
2023.12.08 04:15
江戸時代の酒造りは関西が頭一つ抜けていた。上方から江戸に運ばれる下り酒は絶大な人気で、なかでも筆頭は伊丹産の剣菱。この銘酒をチビリとやる行為を「けんびる」と言った▼「ちゃづる」は茶漬飯を食べる、「じぐる」は地口(しゃれ)を言う。名詞と「する」を足して縮め、動詞化する造語文化は意外に歴史が古い。現代版はカミる、ウバる、タクる…。江戸っ子の...